パティナックファームクラシックでアッパチキャット敗れる

2008118日(土)

  生きる伝説であるバート・カミングス調教師が、フレミントン競馬場で行なわれたパティナックファームクラシック(G11,200m)をスウィックで勝利したことによって、その多才ぶりを証明しました。

 火曜日に行なわれたメルボルンカップ(G13,200m)において、自身12度目となる勝利をヴュードによって成し遂げたカミングス調教師は、スプリングカーニバルのプレミアスプリントレースである本競走で、大本命のアパッチキャットを打ち破る番狂わせを演じました。

 スウィックに騎乗したマイケル・ロッド騎手は、「レースでいつも懸命に走る彼にとって、今日の勝利はふさわしいものです。」とコメントしました。

 

 2着にはターフフォンテン、3着にはサンバーントランドが入りましたが、ターフフォンテンはバート・カミングス調教師の息子であるアンソニー・カミングス調教師が管理する馬であり、カミングス親子にとって記念すべき結果となりました。

 ロッド騎手は、「少ない頭数を最後方からごぼう抜きにすることができました。こんなに簡単に勝てるとは正直思いませんでしたよ。」と喜びを表しました。

 カミングス調教師も同様に251回目のG1競走勝利を喜び、「スウィックはフレミントン競馬場の直線コースが得意ですが、私も今日の午後ちょっと好きになりましたね。」と述べました。

 前評判ではアパッチキャットがG1の連勝記録を6に伸ばすものと予想されていましたが、オーストラリアのチャンピオンスプリンターはゴール前300mで失速して8着に終わりました。

 マイケル・ロッド騎手はコーフィルドギニー(G11,600m)、コックスプレート(G12,040m)に続き、今年のスプリングカーニバルでG1競走3勝目を飾り、「夢のようです。今カーニバルは最高で、とても興奮しています。」と語りました。

 アパッチキャットの香港遠征は、今回の不本意な走りによって不安定な状態となりました。アパッチキャットを管理するグレッグ・ユーレル調教師は、「彼の次の出走を決める前に一度落ち着いて考えなければならないが、香港に行く代わりにパースのサマーカーニバルに参戦するかもしれない。」とコメントしました。

 一方、カミングス調教師は今日のスウィックの勝利によって、グローバルスプリントチャレンジシリーズ最終戦のため、香港行きを視野に入れなければなりません。

(パティナックファームクラシックの結果はこちら

(パティナックファームクラシックの出馬表はこちら

GSCシリーズ・獲得ポイント表

2008年第7戦終了現在)

馬名

ポイント

テイクオーバーターゲット

16

キングスゲートネイティヴ

13

アパッチキャット

11

カノヤザクラ

11

マルシャンドール

11

スウィック

10

スリープレスナイト

10

エキアーノ

10

ウォーアーティスト

9

ユーエスレインジャー

7

シンボリグラン

6

 

 

スリープレスナイトがスプリンターズステークスで劇的な勝利を収める

2008105日(日)

  日曜日に中山競馬場で開催されたグローバルスプリントチャレンジシリーズ第6戦スプリンターズステークスにおいて、1番人気に推されたスリープレスナイトは5連勝でG1初勝利を飾りました。

 橋口調教師の管理する4歳牝馬スリープレスナイトに騎乗した上村騎手は、キンシャサノキセキ、ビービーガルダンを退け、見事G1ジョッキーとなりました。34歳の上村騎手は17年のキャリアで初めてのG1勝利となり、この日はまた、橋口調教師の誕生日でもありました。

 良馬場の1,200mで行なわれたスリープレスナイトの勝ちタイムは1:08.0で、2着に入った2番人気キンシャサノキセキに1馬身1/4差を付けました。

 「橋口調教師のお陰でここまでこられました。感謝してもしきれないほどです。橋口調教師はスリープレスナイトに騎乗する機会を与えてくれました。馬の状態が大変よかったのでよけいな心配をしないように努めました。」と語る上村騎手の目には涙が光っていました。

 安藤騎手騎乗の6番人気ビービーガルダンがさらにクビ差遅れた3着に入りました。2007年高松宮記念の覇者であるスズカフェニックスは4着、昨年のスプリンターズS勝馬であるファイングレインは10着に沈みました。

 スリープレスナイトは残り2戦となったグローバルスプリントチャレンジシリーズで10ポイント獲得しました。2006年のスプリンターズSを制したテイクオーバーターゲットが現在16ポイントで1位、3ポイント差でキングスゲートネイティヴが2位、さらに2ポイント差の11ポイントでカノヤザクラとマルシャンドールが3位につけています。以下、アパッチキャット、エキアーノそしてスリープレスナイトの3頭が10ポイントで並び、ウォーアーティスト、ユーエスレインジャー、シンボリグランと続いています。

 スプリンターズSでは、先月阪神競馬場で行なわれたセントウルSG2)の勝馬であるカノヤザクラは7着、シンボリグランは12着に終わっています。

 橋口調教師は、「これ以上の誕生日プレゼントはないですね。今週は大きなプレッシャーを感じていたので、この結果は最高です。スリープレスナイトの能力、状態には何の心配もしていませんでしたが、スプリンターズSはスタートのミスが命取りになるので、そこだけ心配していました。」とコメントしました。

 スリープレスナイトの今後の出走については、1214日に行なわれるグローバルスプリントチャレンジシリーズ最終戦キャセイパシフィック香港スプリントを含め、いくつかのレースを検討しているということです。

 橋口調教師は、「日本国内にはスリープレスナイトに適したレースがそれほど多く残っていませんので、香港スプリントも選択肢の一つに入っています。また、スリープレスナイトはダートもこなすのでドバイ遠征も視野に入れています。何れにしても1,200mのスペシャリストであることは疑う余地はないでしょう。」と述べました。

 さらに上村騎手について、「今日のレースは上村騎手で勝てたことが何よりうれしいです。彼は彼の騎手生命にも係わる目の病気に苦しみ、4度の手術を受けました。今日の勝利はとにかくうれしいですが、彼の家族が最も喜んでいることでしょうね。」と祝福しました。

(スプリンターズステークスの結果はこちら

Sprinters Stakes(G1)/Sleepless Night

GSCシリーズ・獲得ポイント表

2008年第6戦終了現在)

馬名

ポイント

テイクオーバーターゲット

16

キングスゲートネイティヴ

13

カノヤザクラ

11

マルシャンドール

11

スリープレスナイト

10

アパッチキャット

10

エキアーノ

10

ウォーアーティスト

9

ユーエスレインジャー

7

シンボリグラン

6

 

 

カノヤザクラがセントウルSでの圧倒的な勝利によりGSCタイトル争いに加わる

2008914日(日)

 カノヤザクラが、日曜日に阪神競馬場で行なわれたセントウルSG2)に快勝したことによって、グローバルスプリントチャレンジシリーズのタイトル争いに加わることとなりました。

 3番人気のカノヤザクラは、晴天の下、良馬場の芝1,200m1:07.3で駆け抜け、G1ホースであるスズカフェニックス、ファイングレインの人気の2頭を出し抜きました。

 桜花賞ジョッキー小牧太騎手の騎乗した4歳牝馬カノヤザクラは、11番人気の6歳馬シンボリグランを1馬身1/4差退け、5勝目を飾りました。9番人気の前途有望な3歳牡馬であるスプリングソングはさらに1馬身1/4差遅れて3着に入りました。

 スズカフェニックスは8着、ファイングレインは9着に終わりましが、勝馬が55kgであったのに対して、2頭はそれぞれ58kg59kgの負担重量を背負っていました。

 今回の勝利によって、カノヤザクラはグローバルスプリントチャレンジシリーズで10ポイントを獲得し、全8戦の内の残り3レースで、トップを走るテイクオーバーターゲットを6ポイント差で追うこととなりました。カノヤザクラが105日に中山競馬場で行なわれるスプリンターズSG1)に勝った場合は、現在の4位タイからトップに躍り出ます。

 また、セントウルSの勝利の結果、JRAサマースプリントシリーズのチャンピオンに輝き、関係者に5,000万円のボーナスをもたらしました。

 結果として、第22回セントウルS7月に新潟競馬場で行なわれたアイビスサマーダッシュ(G31,000m)と同じ12着となりました。セントウルSは海外からの参加はありませんでしたが、阪神競馬開幕週の見事な芝の状態に合わせ、速いレースとなることが予想されたメンバーが揃いました。

 カノヤザクラの勝ちタイムは、6年前にビリーヴが記録したレースレコードとわずか02秒差であり、その激しいペースでは、スピードのない馬には勝つチャンスが与えられませんでした。

 カノヤザクラ、シンボリグラン、スプリングソングは終始前の方でレースを進めました。一方、武豊騎手騎乗のスズカフェニックスは、枠の中で落ち着かないそぶりを見せ、スタートで出遅れました。昨年の高松宮記念(G1)の覇者もその遅れを取り戻すのにエネルギーを費やしてしまい、最後に追い上げる力は残っていませんでした。

 もう一人の武である幸四郎騎手騎乗のスプリングソングはスムースなスタートから先頭に立ち、レースを方向づけました。4ヶ月間の休養開け後の初戦でしたが、元気一杯の走りに見え、来月のスプリンターズSでは面白い存在になりそうです。

 しかし、今日は阪神の長い直線向きの鋭い追い込みを見せたカノヤザクラの日でした。小牧騎手がムチを軽く入れると彼女はすぐに反応し、ライバル達を寄せ付けませんでした。カノヤザクラは間違いなくスプリンターズSにおいて人気の1頭になるでしょう。

(セントウルステークスの結果はこちら

Centaur Stakes/Kanoya Zakura

GSCシリーズ・獲得ポイント表

2008年第5戦終了現在)

馬名

ポイント

テイクオーバーターゲット

16

キングスゲートネイティヴ

13

マルシャンドール

11

アパッチキャット

10

エキアーノ

10

カノヤザクラ

10

ウォーアーティスト

9

ユーエスレインジャー

7

スウィック

5

サージェリー

5

シンボリグラン

5

 

 

ュライカップはマルシャンドールが優勝

2008711日(金)

(ジュライカップの結果はこちら

(ジュライカップの出馬表はこちら

GSCシリーズ・獲得ポイント表

2008年第4戦終了現在)

馬名

ポイント

テイクオーバーターゲット

16

キングスゲートネイティヴ

13

マルシャンドール

11

アパッチキャット

10

エキアーノ

10

ウォーアーティスト

9

ユーエスレインジャー

7

スウィック

5

サージェリー

5

スタンズアウト

4

フリーティングスピリット

4

アストロノマーロイヤル

4

 

キングスゲートネイティヴが2度目のG1勝利を飾る

2008年6月21日(土)

 キングススタンドステークスで10着に終わったちょうど4日後に、キングスゲートネイティヴはゴールデンジュビリーステークス(芝1,200m・直線)に出走し、英国メードストーンのジョン・ベスト調教師に、今年のロイヤルアスコット開催における2度目の勝利を捧げました。

 ベスト調教師は、開催初日のウインザーキャッスルSを単勝101倍のフラッシュマンズペーパーで勝利を収めており、そして、キングスゲートネイティヴは単勝34倍での勝利でした。このオッズに対してベスト調教師は、「キングスゲートネイティヴの昨年の実績を考えると34倍というのは大変おいしいオッズだと思いました。」とコメントしました。

 キングスゲートネイティヴは、2歳の昨年、ヨーク競馬場で行なわれたナンソープS(G1)で古馬相手に勝利を収めたのを始め、アベイユドロンシャン賞(G1)で2着に入るなど目覚しい活躍をしていました。

 10着に沈んだ火曜日のキングススタンドSは今シーズン最初のレースであり、ベスト調教師は、キングスゲートネイティヴが息を詰まらせながら走っていたように感じたため、レース終了後すぐに、馬主であるジョン・メイン氏とトンプソン夫妻に対して、「今回は力負けではなく、我々はゴールデンジュビリーSをあきらめるべきではありません。私は負けるとは思っていません。彼は素早くカンバックするためのいい動きをしていましたし、ずっと見せ場はなかったものの土曜日に走る準備は整っていると思います。」と伝えたということです。

 レースの2日前に、ベスト調教師は、前3走キングスゲートネイティヴに騎乗していたジミー・クイン騎手に替わり、セブ・サンダース騎手に騎乗を依頼しました。ベスト調教師は、「我々は何か異なったことを試みる必要があったのです。キングスゲートネイティヴに対して多くのことをしてくれたクイン騎手には申し訳ないと思いますが、今後、私の管理する別の馬に騎乗する機会があればと考えております。」と語りました。

 サンダース騎手は、「この馬は大変プロフェッショナルであり、私のゴーサインにもよく反応してくれました。相手は強豪ばかりでしたが、この馬もまた同じくタフな馬でした。彼は本当に良いスプリンターです。」と述べました。

 ベスト調教師は次のターゲットとして、ニューマーケット競馬場で行なわれるジュライカップを目標とするということですが、昨年勝利を収めたナンソープSも視野に入れているということです。

(ゴールデンジュビリーステークスの結果はこちら

(ゴールデンジュビリーステークスの出馬表はこちら

GSCシリーズ・獲得ポイント表

(2008年第3戦終了現在)

馬名

ポイント

テイクオーバーターゲット

16

キングスゲートネイティヴ

11

アパッチキャット

10

エキアーノ

10

スウィック

5

ウォーアーティスト

5

スタンズアウト

4

フリーティングスピリット

4

サージェリー

4

ゴールドエディション

3

ダンディーマン

3

マグナス

3

ダンディーマン

3

 

 

スペイン調教馬エキアーノが第2戦を制覇

2008年6月17日(火)

 アスコット競馬場で行なわれたキングススタンドステークス(芝1,000m・直線)において、スペインから参戦したエキアーノが勝利し、単勝23倍という波乱を演出しました。

 モーリチオ・デルチャ・サンチェス調教師の管理する3歳馬の前走は、フランスのシャンティー競馬場で行われたG2グロシェーヌ賞であり、6月21日に開催されるゴールデンジュビリーステークスに出走予定のマルシャンドールの2着となっていました。

 オリビエ・ペリエ騎手の騎乗するエキアーノは、好スタートと見事な位置取りによってその栄冠を手にしました。スタート後、各馬は2つの馬群を形成しましたが、スタンド側の馬場が有利に働き、オーストラリアのスプリントキングであるテイクオーバーターゲットの猛追をかわし、ペリエ騎手の手綱捌きによって勝利へと導かれました。

 ペリエ騎手は、「エキアーノは前走、フランスでとてもいい状態でしたので、今日は大変期待していました。彼はとてもスピードがあり、本当に良く走ってくれました。調教師からは後ろに位置付けた方が良いと言われていましたが、私は1,000mのレースでは前にいた方が良いと進言したのです。彼は大変扱いやすく、すべてが彼にとってうまく働きました。」と語りました。

 喜びに溢れたサンチェス調教師は、「エキアーノは私が初めてイギリスで走らせた馬であり、この勝利はたやすいことでした。」と付け加えました。

 一方、アイルランドのタイロン郡出身のジェームス・エイクソン馬主は、「エキアーノは私のブラッドストックエージェントによって見出されたものですが、まさか今日勝つとは思いませんでした。我々は彼を2週間前に買ったばかりなのです。」と最近購入した馬が勝者となる喜びと驚きを表しました。

(キングススタンドステークスの結果はこちら

(キングススタンドステークスの出馬表はこちら

GSCシリーズ・獲得ポイント表

(2008年第2戦終了現在)

馬名

ポイント

アパッチキャット

10

エキアーノ

10

テイクオーバーターゲット

10

スウィック

5

スタンズアウト

4

フリーティングスピリット

4

ゴールドエディション

3

ダンディーマン

3

マグナス

3

ミスフィンランド

2

ホーマイク

2

 

 

アパッチキャットがライトニングステークスで勝利を収める

2008年2月2日(土)

 フレミントン競馬場で開催されたクールモアライトニングステークス(G1)において、メルボルンカップキング(同レース過去11回勝利)として有名なバート・カミングス調教師は、安定したスプリンターであるスウィックにて更なる勝利記録を達成するところでしたが(過去8回勝利)、グレッグ・ユーレル調教師の管理するアパッチキャットをとらえることは出来ませんでした。

 アパッチキャットに騎乗したコーリー・ブラウン騎手は残り200mでアパッチキャットを馬群から抜け出し、スウィックを首差に抑えて勝利をもたらしました。1馬身半差の3着にはコーリン・デイビズ調教師の管理するスタンズアウトが入りました。

 勝利後ブラウン騎手は、「私はまだアパッチキャットを手の内にいれていなかったので、あまり早く先頭には立ちたくなかったのですが、彼はたやすくそれを成し遂げ…、とにかく彼が好きです。」と語りました。

 ユーレル調教師は白面のアパッチキャットのパフォーマンスに大いに喜ぶとともに、次にどのレースを走らせるかを再検討する必要に迫られ、「彼は状態が良いので、2週間後ムーニーバレー競馬場で行われるオーストラリアステークス(G1)に出走させようと考えています。その後は、そのレース次第ですね。」と語りました。

 1番人気のゴールドエディションは4着に入りましたが、その後、左前脚の故障が報じられ、ロン・モーンド調教師から引退が発表されました。

 クールモアライトニングステークス(G1)はグローバルスプリントチャレンジシリーズの第1戦として開始され、近年では、ミスアンドレッティ、テイクオーバーターゲットといったオーストラリアのスプリンターがシリーズを制覇しております。

(クールモアライトニングステークスの結果はこちら

(クールモアライトニングステークスの出馬表はこちら

GSCシリーズ・獲得ポイント表

(2008年第1戦終了現在)

馬名

ポイント

アパッチキャット

10

スウィック

5

スタンズアウト

4

ゴールドエディション

3

ミスフィンランド

2

マグナス

1

グランドデュエルズ

1

ティクリッシュ

1

エスコウ

1

ベルメール

1

 

グローバルスプリントチャレンジシリーズはメルボルンからスタート

2008年1月31日(木)

 豪州のトップスプリンターがフレミントン競馬場で2月2日(土)に行われるクールモアライトニングステークス(G1・1000m)に出揃います。ライトニングSは賞金総額800万米ドルを追い求めるグローバルスプリントチャレンジ(GSC)シリーズの希望に満ちた英国・アジアへの道へとつながっています。

 今年4年目を迎えるGSCシリーズは全8競走、豪州・英国・日本・香港の4カ国で開催されますが、ライトニングステークスは、その初戦として行われます。過去3年間で、2005年の総合優勝馬はケープオブグッドホープ(香港)、2006年の総合優勝馬はテイクオーバーターゲット(豪州)、2007年のリーディングホースはミスアンドレッティ(豪州)となっておりますが、ライトニングSよりこの国際的キャペーンの新たな舞台が始まります。

 2008年のGSCシリーズ構成はいくつかの重要な修正が加えられております。シリーズは拡大し、英国のレースが加えられました。総賞金80万米ドルでニューマーケット競馬場にて行われるダーレージュライカップ(G1・1200m)がそのレースであり、一方、総賞金50万米ドルでロイヤルアスコット競馬場にて行われるキングススタンドステークス(G1・1200m)、同じくロイヤルアスコット競馬場で行われる総賞金75万米ドルのゴールデンジュビリーステークス(G1・1200m)の2競走も賞金が増額されました。これらの3連戦の合計賞金は200万米ドル以上にも上ります。

 豪州での第2戦は、メルボルンカップカーニバル開催の最終日にフレミントン競馬場で行われる総賞金43万米ドルのジエイジクラシック(G1・1200m)であり、ムーニーバレー競馬場で行われるオーストラリアステークスに替わる競走としてシリーズに加えられました。

 GSCシリーズは100万米ドルのチャンピオンシップ・ボーナスを今年も設けており、このボーナスを勝ち取るためには、豪州・英国・日本・香港の4カ国全てに出走し、内3ヶ国でG1レースを少なくとも3勝しなければなりません。 

 レーシングヴィクトリアのステファン・アランソンCEOは「GSCシリーズは世界のレーシングカレンダーにおける重要性を拡大し続けています。豪州のミスアンドレッティ、テイクオーバーターゲット、ショワジールなどは、過去数年間で英国とアジアを旅し、先駆者となりましたが、これからも同様の実力を持った馬たちがその力を発揮するでしょう。そして、今年のGSCシリーズは国際的な参加を促すため、新しく、よりバランスの取れたプログラムを提供しております。ビクトリアレーシングクラブとGSCシリーズの国際パートナーとの連携の中で、我々はこのワールドプレミアレーシングシリーズのエキサイティングな新たな部分と4ヶ国から挑戦に応じるベストスプリンターの関係促進を待ち望んでおります。」と語りました。

2008年グローバルスプリントチャレンジシリーズプログラム

開催日

競走名

競馬場

総賞金(米$)

豪州

2/2(土)

クールモアライトニングS(G1)

フレミントン

430,400

英国

6/17(火)

キングススタンドS(G1)

ロイヤルアスコット

501,300

英国

6/21(土)

ゴールデンジュビリーS(G1)

ロイヤルアスコット

752,000

英国

7/11(金)

ダーレージュライカップ(G1)

ニューマーケット

802,000

日本

9/14(日)

セントウルS(G2)

阪神

1,111300

日本

10/5(日)

スプリンターズS(G1)

中山

1,759,600

豪州

11/8(土)

ジエイジクラシック(G1)

フレミントン

430,400

香港

12/14(日)

香港スプリント(G1)

シャテイン

1,536,000

 

GSCシリーズ・獲得ポイント表
(2007年12月9日終了現在)

馬名 ポイント
ミスアンドレッティ 34
サンアディユ 15
テイクオーバーターゲット 13
マグナス 11
セイクリッドキングダム 10
アストンマーチャン 10
ソルジャーズテイル 10

 

セイクリッドキングダムが世界のベストスプリンター戴冠

〜12月9日〜

セイクリッドキングダムはジェラルド・モッセ騎手騎乗で、キャセイパシフィック香港スプリントを強烈な2馬身1/4差で優勝したことにより、大本命の支持を受けたことを正当化し、世界のベストスプリンターであることを確実にしました。

昨年の優勝馬で2着になったアブソリュートチャンピオンは、3着馬ロイヤルディライトともう一頭の地元馬シンティレーションに2馬身3/4差を付け、タイトルホルダーとして善戦し、同競走は過去3年間で2回目の香港調教馬による海外調教馬の一掃を実現しました。香港馬はこれで過去6年間ずっと香港スプリントを独占しています。

セイクリッドキングダムの対抗馬で豪州調教馬のミスアンドレッティは、外枠からのスタートで現実的な勝利のチャンスはまったくなく、レースの序盤から走りがかみ合わず、最後の直線ではひどく失速し10着に敗れました。欧州からの遠征馬のうち有力視されたベンバウンは、まったく見せ場無く13着と期待を大きく裏切りました。

ベンバウンの序盤の先行力はロイヤルディライトとワイビーの逃げによって殺され、同馬は3番手に位置しました。真ん中あたりに陣取ったセイクリッドキングダムはスムーズに流れに乗っており、ジェラルド・モッセ騎手が直線で合図を出すと素早く反応し、地元のライバルであるアブソリュートチャンピオンと逃げたロイヤルデライトを捕まえました。

豪州所属のクレイグ・ニューイット騎手は、ミスアンドレッティが右回りの競馬に気持ちが乗っていなかったと述べました。それは、彼が同馬の予想を下回った走りに対して提供できる唯一の説明でした。『ミスアンドレッティはレースの道中もがいており、早くから頭を上げコーナーを回って追い上げるときに、まったく気持ちが安定していませんでした。』と同騎手は語りました。

レース後に喜びのモッセ騎手はただ次のように述べました。『セイクリッドキングダムはとても素晴らしい馬で、まったくシンプルなのですが、私が今までに乗った中で最も素晴らしい馬の一頭なのです。』

(香港スプリントの結果はこちら

(香港スプリントの出馬表はこちら

12月6日(火)レポート

シンガポールのローリー・ラクソン調教師は、シャティン競馬場で管理馬ワイビーの調教を見つめるとともに、その内容に十分に満足していました。

『私は、同馬の調整に失敗することはできなかったし、すべてが上手くいきました。同馬はうまく輸送をこなし、ここにやって来てからも、飼葉を残らず平らげています。今この馬は、優勝するときの理想の体重である530キロくらいになっており、それはすごく良いことです。というのも、少し重めになる傾向があるのですが、今回はうまくいっています。』とラクソン調教師は語りました。

ワイビーは、今日まで正確にすべてをこなしてきました。我々が期待していたように。右回りのコースに対応し、手前を変えるようになりました。我々は、日曜のレースまでにこの馬がどこまで良くなっていくかわかならいでしょう。しかし、きっと上手く自分の走りをしてくれると私は思います。同馬は、最後の直線で先頭もしくは先頭に近いところにいる傾向がありますが、必ずしもそうである必要はありません。同馬の鞍上のノエル・キャロウ騎手は、辛抱強い騎手なのです。』

デフェンディングチャンピオン馬であるアブソリュートチャンピオンを管理するデビッド・ホール調教師は、同馬の前走に満足しながら、次のように述べました。『私は、同馬の今季の2戦について、とても満足しています。前走ではセイクリッドキングダムの2着に敗れはしましたが、最後は力強い末脚を繰り出してゴールまで伸びました。我々は馬体重を5ポンド絞り、もう一段上のギアを引き出すことを考えながら、その前走の結果からは前進しているのです。』

マルシャンドールを管理するフレディー・ヘッド調教師は、シャティン競馬場に初めて姿を見せ、管理馬についてコメントしました。『馬とともにすべてうまくいっています。私は今日の同馬の調教に満足しています。』

マーク・ウォレス調教師もまた、管理馬ベンバウンの動きを確認するために、シャティン競馬場にいました。そして、昨年の香港スプリントでの3着より、さらに上の着順を取れるように努力しています。『私は、ベンバウンが昨年より今年のほうは良くなっていると思います。それは以前にはやっかいな怪我を抱えていたことが主な理由です。しかし、今年は問題がまったくありません。その結果として、出走したレースでは良い走りを見せています。もし、彼が昨年と同じライバルたちと今回相対するならば、きわどいゴールシーンを演ずることになっていたような気がしますが、その日曜のレースの出走馬は、昨年に比べ相当に強力なメンバーのように思えます。』と述べました。

 

香港スプリントの枠順確定、ミスアンドレッティは運に見放されている

チャンピオンスプリンターのミスアンドレッティは、日曜日にシャティン競馬場でおこなわれるGSCシリーズ最終戦キャセイパシフィック香港スプリント(G1・芝1200m)において、13頭立ての12番枠に決定しました。

しかしながら、同馬を管理するリー・フリードマン調教師は、その枠番には驚きませんでした。そして、同馬が世界最強のスプリンターとしての地位を、確固たるものにするはずであると確信したままなのです。

『私は、その枠番がそれほど大きな不利益を与えるとは考えていません。ミスアンドレッティは、先行できる馬です。』と、同調教師は枠順抽選直後に述べました。

『私は、以前にも枠番については心配したことは一度もありません。ミスアンドレッティは、外枠が当ったたくさんのレースで優勝しています。もし、同馬のスタートがもっさりとしているのであれば、私は外枠を気にするでしょう。枠番によって、私の自信が揺らぐことなどありません。』

ミスアンドレッティにとって前向きなことは、同馬は内枠外枠に関係なく、スタートが早く先行できることがわかっているということです。豪ヴィクトリア州出身のノエル・キャロウ騎手が騎乗するシンガポールのワイビーは大外13番枠、また仏国のティザは11番枠になりました。

しかしながら、こうした外国からの遠征馬たちが、揃って明らかな不運に見舞われた一方で、地元の英雄セイクリッドキングダムとアブソリュートチャンピオンは、遠征馬を返り討ちにすることになる最右翼の二頭という立場を強固にしました。

香港スプリントの連覇を狙うアブソリュートチャンピオンが3番枠となった一方で、セイクリッドキングダムは、見事に6番枠を引き当てました。

豪ヴィクトリア州の生産馬であるセイクリッドキングダムは、2週間前におこなわれたスプリントプレビュー(前走)でのレコード勝ちを含む、通算8戦7勝の成績をあげており、香港競馬界の新しい英雄になっています。セキリッドキングダムは、かつてはシドニー地区のクラリー・コナーズ調教師によって管理されており、同馬の関係者たちは、これまでの堂々とした戦績により、大いに自信をもっています。

Andretti - Kings Stand web.jpg

 

 

 

 

 

 

セイクリッドキングダムが輝く

11月17日〜

キャセイパシフィック香港国際競走開催(12月9日)に向けて、この土曜日におこなわれた最後の前哨戦を見る限り、香港国際マイルおよびスプリントの部門においては、地元の香港勢がどれほど手強い存在となるかが明らかにされました。

セイクリッドキングダムは、キャセイパシフィック香港スプリントトライアルにおいて、他の有力馬たちを相手に、1分7秒5のレコード勝利を収め、2着馬には2馬身3/4差を着けるまさに次元の違う走りを見せたのでした。

一番人気に支持されたセイクリッドキングダムの勝利は凄まじい光景であり、この圧勝劇により、キャセイパシフィック香港スプリントに出走し、2001年以来の外国馬による優勝を目指す豪州馬ミスアンドレッティは、そのためには自身のベストの走りをしなければならないということが明らかになったのでした。キャセイパシフィック香港スプリントは、確実に魅力的な競走となるでしょう。

リッキー・イウ調教師の管理馬セイクリッドキングダムは、もしゴール手前50m地点で、ジェラルド・モッセ騎手が同馬を減速させていなかったならば、もっと早いレコードタイムを出していたことでしょう。今日のこのレースの2着馬アブソリュートチャンピオンが、昨年のこのレースで1200mのレコードを塗り替えて以来続いている一連の1200mにおけるレコードの更新は、なんと5回目になりました。

『ジェラルドは、セイクリッドキングダムの鞍上でとても良い仕事をしてくれました。彼は、セイクリッドキングダムが馬群の真ん中でリラックスしていたと言いました。彼はできるだけゆったりと流れに乗っていましたが、ゴール前300mの地点で、セイクリッドキングダムが闘争心を出しかけたところで、前に行かせたのでした。』とイウ調教師は語りました。『私は、このレースでセイクリッドキングダムにも勝つチャンスがあるとは思っていましたが、もしも勝つとしてもクビ差か1馬身差くらいの勝利だろうと思っていました。そうはならず、別の結果となったのでした。この馬は本当に我々を興奮させてくれました。』と続けました。

 

GSCシリーズ・獲得ポイント表
(2007年9月30日終了現在)

馬名 ポイント
ミスアンドレッティ 32
サンアディユ 15
テイクオーバーターゲット 13
マグナス 11
アストンマーチャン 10
ソルジャーズテイル 10
エニーサジェスチョン 8
アイラヴァゲイン 6
カノヤザクラ 5
ダンディーマン 5
ヴィラージュドゥフォーチュン 5
リワーヤ 5
キンシャサノキセキ 4
アセット 4
ドレイトン 4
ティクリッシュ 4
アルーリングボイス 3
キングストレイル 3
レッドクラブス 3
タマモホットプレイ 2
エンタイシング 2
メイビーベター 2
カリフォルニアデーン 2
アグネスラズベリ 2
オレハマッテルゼ 2
エムオーウイナー 2

 

アストンマーチャンが逃げ切ってスプリンターズステークス優勝!

930日〜

ひどい雨模様で、馬場状態は不良の中山競馬場でおこなわれたスプリンターズステークス(GSCシリーズ第6戦)は、逃げに徹した3歳牝馬アストンマーチャンが、先頭に立ってからは一度も後続に抜かせることなく、自身初となるG1タイトルを獲得しました。

出走馬16頭で施行された同レースは、8歳馬のローエングリンがスタート良く飛び出し先頭に立ちましたが、鞍上の四位洋文騎手が抑える一方で、アストンマーチャンの中舘騎手は手綱を押して上がっていき、すばやく先頭に立つと、後続に3馬身から4馬身の差をつけました。

サンアディユ、オレハマッテルゼの音無きゅう舎2騎は、内埒沿いにアストンマーチャンの直後につけたアイラヴァゲインを見る形で、上手くレースを進めていました。しかし、アストンマーチャンは、飛ぶような勢いで先頭を進み、この不良馬場にもかかわらず、3ハロン(600m)の通過タイムは、33秒1でした。

最終コーナーを回り、直線に向いたときでさえ、アストンマーチャンは依然として、十分なリードを保っており、アイラヴァゲインとサンアディユの両馬が、捕まえようとしましたが、その追撃が間に合いそうもないことはすぐに明らかでした。ゴール直前で、アストンマーチャンの脚色は鈍りましたが、最後まで後続馬の追撃を寄せつけることなく、2着以下には3/4馬身差をつけてゴールしました。

最後の直線で最も良い伸びを見せた1番人気のサンアディユが2着、その一方で、アイラヴァゲインも最後までよく走り、中山コース巧者のキングストレイルの追撃を凌いで、3着に粘りました。人気薄のタマモホットプレイが5着、ローエングリンが6着でした。

アストンマーチャンは、最終的には3番人気であり、これは春の競馬シーズンで同馬が見せた実力に比べれば、魅力的なオッズでした。前走(1番人気で)負けていたことにより、多くの日本の競馬ファンが不安を感じていたことは明らかでした。しかし、同馬は今日まさにベストパフォーマンスを見せたのであり、これこそが、今後の同馬の競馬パターンであることは疑う余地はないでしょう。

アストンマーチャンの父のアドマイヤコジーンにとっては、その初年度産駒からG1勝馬を輩出したことになります(母父ウッドマン)。馬主は戸佐真弓氏。生産は社台ファーム。管理する石坂正調教師は、スプリンターズステークスは2回目の勝利。中舘英二騎手は、13年振りのG1勝利となりました。

 

ジュライカップとザエイジクラシックがGSCシリーズに新加入

924日〜

毎年7月に英国のニューマーケットのリッツ・クラブ・フェスティバルの主役であるダーレージュライカップと豪州の国際的にも有名な11月のスプリングカーニバルで施行されるザエイジクラシック(WFA)の両G1競走が、2008年のグローバルスプリントチャレンジシリーズに加えられることになり、同シリーズは、全8競走で構成されることになります。

ザエイジクラシックは、毎年2月に施行されていたオーストラリアステークスに代わる競走となり、英国および日本でのシリーズ競走終了後に、もう一度豪州に遠征する機会を作り出します。2月にフレミントン競馬場で施行されるクールモアライトニングステークスについては、これまでどおり、同シリーズの第1戦になります。

同シリーズの褒賞金システムは、2007年から変更はありません。4カ国の競走に参戦し、3カ国以上のG1競走に優勝し、各競走の着順に応じて与えられるポイントの合計42ポイント以上を獲得した馬に対し、100万米ドルのボーナスが提供されます。

しかしながら、豪州競馬への2回目の挑戦が可能となる2008年の新しい日程により、出走馬たちは、2月の豪州(シリーズ第1戦)からだけではなく、6月と7月のアスコットおよびニューマーケットからでも、褒賞金獲得を目指してシリーズに参戦することが可能になります。

GSCシリーズを実施する4つの提携団体‐アスコット競馬場、香港ジョッキークラブ、JRA日本中央競馬会およびレーシングヴィクトリアは、この新しいシリーズ構成への変更が、シリーズを強化し、これまでより多くの欧州馬たちに積極的にシリーズへの参戦を促進するようになると信じています。

アスコット競馬場のニック・スミス広報部長は、『ダーレージュライカップの加入は、歓迎されており、シリーズにとっての自然な拡大なのです。キングズスタンドステークスにおける豪州調教馬の成績、とりわけ今年は、上位4頭のうち3頭は、この競走の質を高めることに重要な貢献をしてくれました。我々は、来年のキングズスタンドステークスを総賞金額250,000ポンド(今年は200,000ポンド)、ゴールデンジュビリーステークスを375,000ポンド(今年は350,000ポンド)でいずれも賞金を増額して施行することを発表できることを喜んでいます。』と語りました。

ニューマーケット競馬場のリサ・ハンコック社長は、『ダーレージュライカップは、欧州の真夏の短距離王座決定戦としての輝かしい伝統をもっており、ロイヤルアスコット開催で施行される2つの重要な競走から続く、自然な流れにあります。同競走は、2008年には、25,000ポンド増額されて総賞金額400,000ポンドになります。ロイヤルアスコットの賞金増額とあわせてこの増額は、我々が、英国でのGSCシリーズ3競走の総賞金額として、1,000,000ポンド(約2,000,000米ドル)以上を提供できることを意味しています。英国に世界のより多くの素晴らしい短距離馬を連れて来ることに挑戦するアスコット競馬場との共同作業に喜日を覚えるとともに、欧州の優秀な馬が、GSCシリーズの豪州、日本および香港の競走へ遠征するようになることを望んでいます。それは、我々がスポーツの歴史において、最も純然たる国際シリーズであり得るものになるように動き出しているからなのです。』と述べました.

レーシングヴィクトリアのリー・ジョーダン競走担当理事は、『ヴィクトリア最大のスプリングレーシングカーニバルの開催期間中に、豪州がGSCシリーズ競走を持つことは、シリーズの素晴らしい財産となります。このことに加えて、シリーズにジュライカップが仲間入りすることで、十分な相乗効果がもたらされることになります。2月のクールモアライトニングステークスは、シリーズ幕開けの初戦としてそのまま残り、近年シュワジール、ミスアンドレッティ、テイクオーバーターゲットが活躍したアスコット開催へと続き、8競走のシリーズは12月の香港スプリントで最高潮に達することになります。』と話しました。

JRA日本中央競馬会の滝澤勇総括監は、『GSCシリーズの名声をさらに確立するために、4つの提携国の間でできるだけ多くの海外遠征がおこなわれるよう推進し実現していくことが、シリーズを構成していく上で、最も重要なことであると、我々は信じています。我々は、シリーズへのダーレージュライカップとザエイジクラシック加入を歓迎します。』とコメントしました。

香港ジョッキークラブのウイリアム・A・ナダー競走担当理事もまた、2008年の新しいシリーズ構成について、次のように賛辞を送っています。『キャセイパシフィック香港スプリントには、短距離のチャンピオンを送り出すという伝統があります。最近の例で言えば、それはサイレントウィットネスやアブソリュートチャンピオンといった馬たちです。そして、同競走は、世界の最も優秀な短距離馬たちを認定する根幹の競走として施行され続けます。我々は、12月の第2日曜日におこなわれるこの短距離競走の出馬表が、優秀な短距離馬たちで埋め尽くされることを期待しています。』

2008年度GSCシリーズ構成競走

開催日*

競走名

競馬場

総賞金**

豪州

2/2(土)

クールモアライトニングS

G1

フレミントン

430,400

英国

6/17(火)

キングズスタンドS

G2

ロイヤルアスコット

501,300

英国

6/21(土)

ゴールデンジュビリーS

G1

ロイヤルアスコット

752,000

英国

7/11(金)

ダーレージュライカップ

G1

ニューマーケット

802,000

日本

9/14(日)

セントウルS

G2

阪神

1,111,300

日本

10/5(日)

スプリンターズS

G1

中山

1,759,570

豪州

11/10(土)

ザエイジクラシック

G1

フレミントン

430,400

香港

12/14(日)

香港スプリント

G1

シャテイン

1,500,600

*日付は仮置き(未確定)

**単位は米ドル

 

GSCシリーズ・獲得ポイント表
(2007年9月9日終了現在)

馬名 ポイント
ミスアンドレッティ 32
テイクオーバーターゲット 13
マグナス 11
サンアディユ 10
ソルジャーズテイル 10
エニーサジェスチョン 8
カノヤザクラ 5
ダンディーマン 5
ヴィラージュドゥフォーチュン 5
リワーヤ 5
キンシャサノキセキ 4
アセット 4
ドレイトン 4
ティクリッシュ 4
アルーリングボイス 3
レッドクラブス 3
アイラヴァゲイン 2
エンタイシング 2
メイビーベター 2
カリフォルニアデーン 2

 

セントウルステークス(G2)結果〜サンアディユが優勝

グローバルスプリントチャレンジ・シリーズ第5戦で、阪神競馬場でおこなわれた第21回セントウルステークス(G2・芝1200m)は、5歳牝馬のサンアディユが、コースレコードの1分7秒1で、2着に5馬身差をつける快勝でした。

同馬の主な勝鞍は、7月にアイビスサマーダッシュ(G3・芝1000m)であり、それ以前は、ダートで12戦のキャリアがあり条件クラスでの優勝のみであり、芝ではこれが初出走でした。そして、今日日本人の馬券購入者たちは、このアイビスサマーダッシュでの実績を忘れており、同馬の前走の結果(7着)によりセントウルステークスでは単勝は、30倍という魅力的な倍率でした。

逃げると予想されていたマリンフェスタが出遅れたものの、内枠から好スタートを決めたゴールデンキャスト(過去に2度同競走に優勝)とその外につけたサンアディユが引っ張る比較的早いペースでレースが進みました。アグネスラズベリを含む他の人気馬が馬群の後方に下がっていく一方で、豪州産馬で一番人気に支持されていたキンシャサノキセキは、そのペースにそれほど離さされることはありませんでした。

馬群が直線に向いたとき、サンアディユが他の先行馬から抜け出し、キンシャサノキセキがこれを追いかけるように伸びてきたとき、レースは2頭による争いになったかもしれないように見えました。しかし、サンアディユの脚色が鈍っていないのは、すぐに明らかなものとなり、同馬は馬群を突き放してさらに加速しました。

ゴール板のところで、サンアディユはライバルたちを5馬身置き去りにしており、その素晴らしい走りは、9月30日に中山競馬場でおこなわれるGSCシリーズ第6戦、スプリンターズステークス(G1・芝1200m)の1番人気馬として、同馬を押しだすかのようでした。

キンシャサノキセキは、最終のゴール手前では力を